11月8日は牡牛座の満月です。

11月8日午後8時2分、牡牛座の16度で満月となります。今回の満月は皆既月食、天王星食もあるすごい天体ショーです。

とりあえずいつもの通り、牡牛座16度のサビアン・シンボルから見てみましょう。

牡牛座16度のサビアン・シンボル

牡牛座16度のサビアン・シンボルは、「老教師が自分の生徒に伝統的な知識に興味を持たせることに失敗する。」です。このシンボルには、「伝統的な知識に興味を持たせることには失敗するけれども、革新的な知識に興味を持たせることには成功する」という意味が含まれているそうです。伝統的な知識とは、今まで正しい、尊いとされてきた価値観、常識、哲学、理論などでしょう。こういうものに興味を満たせても、現代のような目まぐるしく変化する社会においては、あまり意味がないかもしれないですね。若い人たちがそういうものにしがみついている以上、社会に発展性や変化、進歩はないかもしれません。老教師は、そういうものを身につけてきました。そしてそれが正しい、それが尊いことだと、老教師のさらにまた老教師から教わったのでしょう。

でもきっと、それは違う、そんなの価値がない、と、うすうすわかっていたのでしょう。自分が信じていないものを人に教えて興味を持ってもらうことはできません。老教師は、今まで、たくさんの生徒たちに、伝統的な知識を教えてきましたが、興味を持たせることはできなかったのでしょう。

しかし、引退間近の老教師は、もう嫌だ、今後は、引退まで、これからの時代にふさわしい革新的な知識を教えよう、と決意します。その革新的な知識も彼が若い頃からコツコツと秘密裏に研鑽を積んできたものでしょう。そして実際に教え始めるのです。若い人々にとっては、この老教師が教える革新的な知識には目を輝かせることでしょう。

「歴史学派」という学問のグループ(シューレ)があります。なんでもかんでも自分が修めようとする学問を始める最初の段階は、その学問の歴史を学ぶことからスタートする学派です。ニーチェやマルクス、アインシュタインのようなある意味、革新的な哲学が学説を生み出した人たちも、歴史学派です。昔の学問のスタイルはほとんどこのスタイルでした。ですから、こういう人たちもまず、歴史から入ったわけです。そして革新的な哲学、学説を生み出したわけですね。

先人たちが歩んだ道のりを学び、自分達がその最前線にいる、ということを教わったのでしょう。西洋の学問のスタイルはこれでした。そして明治の文明開花の昔、西洋から学問を輸入した時、こういう学び方のスタイルも一緒に輸入したわけですね。ですから、日本の大学でも学問を学ぶ時、最初に教わるのは歴史でした。今でも、そういうアプローチで授業している大学があるでしょう。そしてそれを教える先生たちはこのやり方が唯一正しいといまだに思っているかもしれません。

もちろん歴史を勉強することには意味があると私も思います。温故知新ということもあるでしょう。しかし、全く新しい考え、旧来の学問が無視したり、敵視したりしてきたものについては、ほとんど歴史がないわけですから、その歴史を勉強してもあまり意味はないかもしれません。

ですから、歴史を基礎に学問してきた人にとっては、新しいもの、革新的なものを始める時には、今までの自分とは断絶しないといけないわけです。

古い役に立たない知識は捨てて、新しい時代の新しい知識を獲得する、教える、広める、こういうことができるといいかもしれません。

星々の配置から読み取れること

水星、太陽、金星と天王星、月、ドラゴンヘッドと土星がTスクエア(180度、90度)

第5室に水星、太陽、金星があり、第11室に天王星、月、ドラゴンヘッドがあり、第8室に土星があり、これらの星々がTスクエアをとっています。

第5室は秘密や陰謀の露見という意味があります。第11室は議会という意味があります。そして第8室は、旧弊や悪習という意味があります。

第5室の水星はメディア、太陽は国のリーダー、金星は経済を表すでしょう。第5室のこれらの星々が表すものは、国のリーダーに関する何らかの陰謀や秘密の露見をメディアが報道することかもしれません。

また、11室にある天王星は、大改革、革命、アナーキーな状態を表し、月は国民、一般大衆を表し、ドラゴンヘッドは過去からの悪業のカルマが現在に影響を及ぼすことを表します。第11室のこれらの星々が表すのは、国民、一般大衆が革命や大改革、アナーキーな状態を起こす、そしてそれは、カルマ的なものであるということかもしれません。

さらに第8室の土星は、困難、試練、逆境、制限、死までをも表します。旧弊や悪習が打ち破られるまでの困難や試練を表しているのではないかと思います。

付け加えると、このTスクエアは、牡牛座、蠍座、水瓶座の3つの不動宮で起きます。不動宮どうしですから、妥協や譲歩はありません。大地が避けても妥協はないでしょう。いつも言っているように地震も注意の座相です。

そして、皆既月食と天王星食が、その事態の深刻さ、大きさを表しているのかもしれません。皆既月食は今回、ドラゴンヘッドの近くで起きますから、新しい世界への扉が開くことを表しているように思います。現状の変革です。そして、変革を表す天王星の食も起きるので、この変革というのは大きな意味を持つように思います。

ちょうどこの時、アメリカ中間選挙が行われます。この選挙は、アメリカだけでなく、世界の大きな変革の始まりとなることはまず、間違いないでしょう。そして、この変革は、これから長い苦難の道のりとなりそうです。天災地変、戦争、飢餓、疫病、社会不安などが襲ってくる可能性があります。

まず、選挙に不正が発覚したり、負けた陣営が負けを認めず選挙不正を主張して、2年前の大統領選挙後のような異様な状況になる可能性もあります。ここを始まりとして、世界は大きく変化していく可能性があります。

火星と海王星、木星、Mcがスクエア(90度)

争いの星、火星と不鮮明、不明瞭、漠然とした不安、液体や海に関することを司どる海王星、そして、拡大発展の星、木星、そして政府を表すMcがスクエア(90度)の座相をとっています。

世界中の人々に、将来に対する不安が充満しており、それが大きくなっていく様子です。不安は、いろいろなものを引き起こす爆発性のガスともなり得ます。火星がトリガーとなって大爆発を起こし、それが先のTスクエアにも影響する、あるいは、その逆で、Tスクエアの状況が、この不安という爆発性のガスの爆発を誘引するトリガーともなり得るでしょう。Mc が表す政府にも影響が及ぶでしょう。アメリカ政府だけでなく、日本を含めた世界中の政府です。戦争を起こそうと決意する政府、終結させようと決意する政府もあるかもしれません。

皆既月食、天王星食について

今回の皆既月食、天王星食は、凶兆ですから、あまりご覧にならない方が良いかもしれません。また、この月光にあたらない方がいいと思います。ですから、この夜には出歩かないことをお勧めします。不要不急の外出は避けたほうが賢明でしょう。すなわち、欠け始めの18時9分から、すっかり月食から抜け出る22時57分までは外に出ないことをお勧めします。