2月12日は水瓶座の新月です。

2月12日午前4時6分、水瓶座の23度で、新月となります。

今回の新月は特別です。なぜなら、水瓶座に10惑星中6惑星が入座しているからです。

そして、牡牛座の天王星と火星、双子座のドラゴンヘッド(ヘッドフォンのような形)とそれぞれ90度、120度の座相を作っています。

占星術的には、かなり珍しいチャートになります。珍しいと言うより尋常ではない感じです。どう尋常ではないかは後で説明するとして、まず、いつものように、新月のサビアンシンボルをみてみましょう。

水瓶座の23度のサビアンシンボルは、「座って四本の手足を振っている大きな熊」です。

これは、人間の奥底にある本能を自覚し、それを冷静にコントロールする様子を表します。

現状では、本能のままに振る舞うことが、コロナ前より出来にくいと思います。人間の場合、「群れて騒ぐ」ということも本能のうちにあります。しかし、ソーシャルディスタンスを保ち、会食は自粛、イベントは規模縮小か中止です。これは、理性的に本能をコントロールしている例です。

太陽と月は経済を表す第2室にあります。これらと国内の事柄を表す第4室の天王星と火星、雇用と健康を表す第6室のドラゴンヘッド(ヘッドフォンのような形)とが、それぞれ90度、120度の座相を作っています。

天王星は高度な知識・理性・テクノロジーや突発的な行為・事故を表し、火星は、争い、不和、暴力、破壊、パンデミックなどの悪い出来事を表します。本能と理性のせめぎ合いを示しているようです。

ドラゴンヘッドはカルマを表します。この場合は、人類がもっているカルマですね。どんなカルマかを想像するために、ドラゴンヘッドのサビアンシンボルをみてみましょう。ドラゴンヘッドは、双子座の17度にあります。双子座の17度のサビアンシンボルは、「逞しい若者の脳が、成熟した思考者の脳に変わる」というものです。

今回のコロナで、人類は幼年期を過ぎて成熟した思考ができるようになるのでしょうか。理性で本能を完全にコントロールできるようになるのでしょうか。現在の世界をみているかぎ李、そうなるとはとても思えませんね。その方向に一ミリでも進めば御の字ですが。本能の支配する一時の感情に任せて行動し、取り返しのつかない状態に陥ってどうにもならない、そういうカルマを背負った人類は、ほんの少しでも、冷静に思考し本能をコントロールし、この難局を乗り越えることができるのでしょうか。

星の配置を見ると、風の時代への最後の転換点に差し掛かっているように思えます。ここを乗り越え、新しい時代を人類は迎えることができるのか、それとも本能に打ち負かされてしまうのか、本能と理性の綱引きが天空で繰り広げられている、そんな状況でしょうか。

10惑星中6惑星が水瓶座にあり、カルマを司る惑星である冥王星が山羊座の25度にいます。山羊座の25度のサビアンシンボルは、「高価な東洋の絨毯がたくさん置いてある店」です。これは、物質的なものの中にある価値や伝統を表すと言われています。つまり、人類がずっと培ってきたものです。文化、文明、伝統、風習、慣習、そういった現在までの人間生活の集積のことです。これらは、もちろん価値があり人間の叡智も含まれています。しかし、その中には、物質的な執着や無意味な因習も含まれています。昨今話題になっている、女性蔑視の因習などもこれに含まれるでしょう。こういうものは積極的に取り除いていかないといけません。こういう因習を打破するために水瓶座の支配性である天王星が現実社会の中で頑張っています。これは改革を訴える人々をも表しているように思えます。

この大分裂と綱引き、人類の進歩に貢献する方に勝利してほしいと願わずにはいられません。

水瓶座と牡牛座の不動宮同志の綱引きなので、動かないものが動く、地震はこの時期まだまだ注意です。どうぞ、備えだけはしておくようにしておきましょう。特に、飲料水をしっかりと備蓄しておきましょう。