6月4日は、射手座の満月です。

6月4日午後12時42分、射手座の13度で、満月となります。まず、いつものように、射手座13度のサビアン・シンボルを見てみましょう。

射手座13度のサビアン・シンボル

サビアンシンボルとは、西洋占星術における360度の各度数に対応したシンボルや意味を持つものです。これらのシンボルは、20世紀初頭の占星術師マーク・エドマンド・ジョーンズと霊媒師エルシー・ウィーラーによって「霊感」を通じて得られたとされています。

射手座13度のサビアンシンボルは、「明るみに出た未亡人の過去」という言葉で表現されています。この言葉には、興奮やドラマチックな感情が含まれており、これは射手座が持つ「火」のエレメントと関連しているとされています​​。

このサビアンシンボルには神話的な要素が含まれています。未亡人という語は、神話的にはエジプト神話の「イシスとオシリス」の話を思い起こさせます。また、この未亡人という象徴は、超意識、下意識、そして日常意識といった異なる意識の状態に関連付けられて考えられています​​。

このサビアンシンボルには、ドデカテモリーという考え方も含まれています。度数の前半は牡羊座で、「火」のエレメントが二重に強調されます。また、度数の後半は牡牛座で、「土」のエレメントが強調されます。これらはそれぞれ男性性、能動性、積極性、および女性性、受動性、消極性という意味を持つとされています​​。

これらの解釈を総合すると、射手座13度のサビアンシンボルは、隠された過去や秘密が明らかになるというドラマチックな状況を示しており、同時に異なる意識の状態や性質を象徴していると考えられます。

星々の配置から読み取れること

第3室で射手座の月と第9室で双子座の太陽がオポジション(180度)

射手座の月が第3室に、双子座の太陽が第9室に位置し、それらがオポジション（180度）の関係にあるという状況を解釈する際、個々の要素について考えてみましょう。

まず、第3室はコミュニケーション、地元のコミュニティ、兄弟姉妹、短期的な旅行や学習に関連しています。射手座の月がここにあると、感情と直感がこうしたテーマに深く関わることを示しています。射手座は自由を愛し、探求心が強く、広範な視点を持つ傾向があります。そのため、この位置にある月は、新しいアイデアを自由に探求し、感情を通じて学ぶことを示唆しています。

一方、第9室は哲学、宗教、法、高等教育、遠隔地への旅行、外国の文化に関連しています。双子座の太陽がここにあると、自己の核心（太陽が象徴するもの）がこうしたテーマに大きく影響を受けることを示しています。双子座は好奇心旺盛で、多様性を愛し、コミュニケーションが得意です。この位置にある太陽は、様々な視点から問題を理解し、学習と共有を通じて成長することを示唆しています。

これら二つがオポジション（180度）の関係にあると、二つのエネルギーの間に一種の緊張が存在します。これは、コミュニティと個々の学習（第3室と射手座の月）と、個々の理解と広範な視野（第9室と双子座の太陽）との間のバランスを見つける必要性を示しています。

社会全体にとって、この配置は地元のコミュニティの中で新しいアイデアを探求し、それを広範な視点から理解し共有する必要性を示しているかもしれません。また、個々の学習と広範な視野の間でバランスを見つけることの重要性を強調している可能性もあります。

乙女座のアセンダントと第6室で魚座の海王星がオポジション(180度)

1. 乙女座の上昇点：上昇点（アセンダント）は、ホロスコープ（出生図）の東の地平線上に上昇している星座を指します。この星座は、個人の自己認識や外面的な態度、自己表現のスタイルを示すとされています。乙女座の上昇点がある人は、一般的に分析的、批判的で、細部にこだわり、物事を体系的に整理しようとします。これらの特性は、対人関係だけでなく仕事や日常生活にも影響を及ぼします。

2. 第6室の魚座の海王星：第6室は日常の仕事、健康、日々のルーチン、職場の環境といったテーマに関連しています。一方、海王星は想像力、夢、幻想、神秘主義、同情心を象徴します。魚座は海王星の支配星座で、同じく想像力豊かで共感的なエネルギーを持つとされます。この配置は、日々の仕事や健康に対するアプローチが非現実的であったり、理想化されたりする可能性を示しています。

3. オポジション：オポジションとは、2つの天体が互いに180度の角度を持つときのことで、対立またはバランスを取る必要があるエネルギーを示します。

したがって、この特定の配置は、個人や社会における分析的で実用的なアプローチ（乙女座の上昇点）と、理想的または非現実的な視点（第6室の魚座の海王星）の間のバランスを取る必要があることを示しているかもしれません。

第10室で蟹座にあるリリスと金星がコンジャンクション(0度)

リリスと金星がコンジャンクション（0度）で、それが蟹座の第10室にあるときの占星術的な意味は以下の通りです。

まず、リリスと金星のコンジャンクションは、愛と感情、特に女性性と女性のパワーが強調されると解釈されます。リリスはしばしば反抗的な女性性の象徴と見なされ、金星は愛と魅力、美の女神と関連付けられます。この二つが連携すると、個人が自己表現やパーソナルなパワーをより自由に、そして自信をもって発揮する可能性があります。

さらに、このコンジャンクションが蟹座にある場合、感情、直感、家庭、母性など、蟹座の特性が強調される可能性があります。蟹座は、感情的な安全と安定を求め、保護とケアを提供する傾向があります。

第10室は通常、社会的地位、キャリア、大衆の前での評判などと関連付けられています。したがって、この位置では、上記のエネルギーが社会的な状況や職業的な状況に影響を与える可能性があります。たとえば、女性のリーダーシップや自己表現が強調され、感情的な調和やケアの重要性が職場で強調されるかもしれません。

第10室で蟹座にあるリリスと金星のコンジャンクション(0度)と第4室で水瓶座にある冥王星がオポジション(180度)

1. 第10室で蟹座にあるリリスと金星のコンジャンクション(0度) 第10室は通常、社会的地位、キャリア、公的な評判を示します。蟹座は家庭、感情、根底にある感覚に関連しています。リリスはしばしば抑圧された欲望や不満、反抗の象徴とされ、金星は愛、美、調和、価値観を象徴しています。これらの要素が結合されると、社会的地位やキャリアにおける感情的な問題、特に抑圧された感情や欲望が表面化し、それが愛や調和を求める試みに影響を与える可能性があることを示唆します。

2. 第4室で水瓶座にある冥王星がオポジション(180度) 第4室は家庭、家族、そして私たちの根底にある感情的な基盤を象徴しています。水瓶座は革命、革新、新奇を象徴し、冥王星は変革、力、再生を象徴しています。オポジションは通常、挑戦、対立、または必要な調和を示します。したがって、この配置は家庭や個人の感情的な基盤における力の問題、変革の必要性、およびそれが社会的地位や公的な評判にどのように影響するかに関連する可能性があります。

第8室で牡牛座にあるドラゴンヘッドと木星がコンジャンクション(0度)

まず基本的な要素から説明します。

1. 第8室（8th House）：占星術における「ハウス」は、生活のさまざまな領域を表します。第8室は、変容、再生、共有資源、税金、継承、死、霊的な目覚めなどを象徴します。

2. 牡牛座（Taurus）：この星座は安定、堅実さ、耐久性、物質的な価値などを表現します。

3. ドラゴンヘッド（North Node）：これは月の昇交点で、運命や目的を示すと考えられています。

4. 木星（Jupiter）：この惑星は拡大、成長、繁栄、幸運を象徴しています。

5. コンジャンクション（Conjunction）：これは天体が同じ（または非常に近い）経度に位置するときのアスペクトで、その天体のエネルギーが融合すると見なされます。

これらの要素を組み合わせた場合、以下のような解釈が可能です。

ドラゴンヘッドと木星が第8室の牡牛座でコンジャンクションしている場合、物質的な価値や安定（牡牛座）に関する共有資源や変容（第8室）が重要なテーマとなるでしょう。これは個人や集団の運命や目的（ドラゴンヘッド）に大きな影響を与え、成長や拡大（木星）を促す可能性があります。

具体的な社会への影響は、その他の天体配置や具体的な文化・社会的文脈によりますが、大きな財政変動、共有資源への重視、物質的な価値観の変容、あるいは霊的な目覚めや倫理的な問いを伴う可能性があります。

第8室で牡牛座にあるドラゴンヘッドと木星のコンジャンクション(0度)が、第10室で蟹座のリリス、金星のコンジャンクションと、そして、第4室で水瓶座の冥王星とTスクエア(180度、90度)

1. 第8室の牡牛座にあるドラゴンヘッド（北交点）と木星のコンジャンクション（0度）:

   • 第8室は変容、再生、秘密、共有資源、性的な経験、死と結びつけられています。これらは深淵への探求や変革の過程を表しています。
   • 牡牛座は物質的な価値、堅実さ、忍耐力、固執さを象徴します。
   • ドラゴンヘッド（北交点）は運命の方向、成長のための努力、達成すべき目標を象徴しています。
   • 木星は拡大、成長、知識、最高の目標を象徴します。
   • したがって、この配置は物質的な価値と安定の追求による成長と拡大を示している可能性があります。また、これは個人や社会が内的な変化や再生を通じて物質的な安定や成功を追求するよう促すかもしれません。

2. 第10室の蟹座にあるリリスと金星のコンジャンクション:

   • 第10室は公的な立場、職業、社会的地位、野心を象徴します。これは私たちが社会でどのように認識され、価値を見出すかを示しています。
   • 蟹座は家庭、感情、保護、栄養、過去を象徴します。
   • リリスは抑圧された怒りや欲望、性的な力、女性的な力を象徴します。
   • 金星は愛、美、調和、価値観を象徴します。
   • したがって、この配置は社会的地位や職業に関連する情緒的な問題や、抑圧された感情や欲望の表現を示している可能性があります。また、これは個人や社会が愛と価値観を通じて抑圧からの解放を追求するよう促すかもしれません。

3. 第4室の水瓶座にある冥王星と前述の配置とのTスクエア:

   • 第4室は家庭、ルーツ、親、過去、自己の内面を象徴します。これは私たちの深い部分、感情的な安全感、そして私たちがどこから来たのかを示しています。
   • 水瓶座は革新、友情、理想、集団活動を象徴します。
   • 冥王星は変容、再生、力、深淵を象徴します。
   • Tスクエアは占星術で困難や緊張を表す配置です。
   • したがって、この配置は家庭や過去、自己の内面に関連する困難や変革を示している可能性があります。また、これは個人や社会が集団活動や友情を通じて深い内的な変化を追求するよう促すかもしれません。

これらの配置はすべて一緒に解釈すると、社会には物質的な安定と成功の追求、抑圧からの解放、そして深い内的な変化と革新の追求という3つの主要なテーマを提示しているかもしれません。これらのテーマはそれぞれが互いに影響を与え、全体として社会の成長と発展を促進する可能性があります。

第8室で牡牛座のドラゴンヘッドと木星が第11室で獅子座の火星とスクエア(90度)

第8室で牡牛座のドラゴンヘッドと木星が第11室で獅子座の火星とスクエア（90度）の配置になると、社会には以下のような影響があると占星術的に解釈されるかもしれません。

1. 第8室の牡牛座のドラゴンヘッド：ドラゴンヘッドは運命の方向性や成長のポイントを象徴します。この配置は、社会において経済や資源、物質的な側面に関連する変化や成長が重要なテーマとなる可能性があります。経済的な変動や投資、資金調達などの領域での新たな機会が生まれるかもしれません。

2. 木星：木星は成長、拡大、成功を象徴します。この配置は、社会において大胆な目標を持つ人々やグループの台頭や、社会的なつながりやネットワーキングの重要性が高まる可能性があります。社会的な集団や団体が大きな成果を上げるチャンスが増えるかもしれません。

3. 第11室の獅子座の火星：火星はエネルギーや行動、闘争心を象徴します。この配置は、社会において情熱的なエネルギーや競争心が高まる可能性があります。グループやコミュニティ内でのリーダーシップや個人のパワフルな行動が重要とされるかもしれません。社会的な変革や目標達成のためのパワフルな取り組みが生まれるかもしれません。

スクエア（90度）の配置は緊張や調整が必要な関係を示唆しています。この配置では、社会において目標や成長への挑戦、競争や対立が起こる可能性があります。この状況では、バランスを取りつつ、困難に立ち向かい、調整や妥協を通じて解決策を見つける必要があるかもしれません。

第10室で蟹座のリリスと金星のコンジャンクションが、第6室で魚座の海王星とトライン(120度)

蟹座のリリスと金星のコンジャンクションが第10室に、また魚座の海王星が第6室にトライン(120度)であるという配置は、それぞれ特定の占星術的意味を持っています。

まず、第10室は公的なキャリア、社会的地位、名声、そして個人の目指す目標に関連しています。蟹座のリリスがこの室にあると、それは個人が自身の感情や内なる願望を適切に表現し、社会的な役割を果たすのが困難であることを示すかもしれません。リリスはしばしば抑圧された欲望やタブーを象徴します。この位置にあると、個人は自分の欲求がキャリアや社会的な成功と衝突する可能性があると感じるかもしれません。

それに対して、金星は愛、美、調和、そして価値を象徴しています。蟹座の金星は感情的な安定と家庭生活の重視を示し、これがリリスとコンジャンクションすると、これらのテーマが抑圧された欲望や困難と結びつき、それが公的なキャリアや社会的な成功に影響を及ぼすことが示唆されます。

一方、第6室は日々の仕事、健康、献身的な奉仕などに関連しています。魚座の海王星がこの室にあると、それは個人が非常に共感的で、他人を助けることに献身的であることを示すかもしれません。海王星は夢、幻想、慈悲、そして非現実的なことを象徴します。

海王星とトラインの配置は、一般的にポジティブなエネルギーの流れを示します。これは、個人が日常生活での仕事や奉仕活動において、他人への共感や理解を深め、夢や願望を実現する能力を持つことを示すかもしれません。

乙女座のアセンダントと第10室で蟹座にあるリリス、金星のコンジャンクションがセクスタイル(60度)