現代人の心の闇

きのう、散歩がてら、古CD屋でこのCDを買いました。

ネタバレになっちゃいますが、以下あらすじです。


娶った妻を次々と残虐に殺害していると噂される「青ひげ公」の城に、新しく妻となるべく、ある美しい娘がやって来ます。
この娘は、結婚に反対している家族を振り切って、私なら、この孤独な「青ひげ公」を愛し続けられるという自信と決意を抱いています。
そして、城の7つの扉を、「青ひげ公」とともに開けていきます。

その扉は、「青ひげ公」の心の扉を象徴しており、流血と虐殺の風景もあり、この世のものとは思えないような美しい光景もありますが、すべては、暗く血塗られていることを娘は理解します。

そして、この過程でしだいに彼女の愛の自信と決意が揺らいでゆき、ついに娘は闇に飲み込まれてしまうという救いのない結末を迎えます。

という、このバルトークのオペラですが、愛の自信と決意をもった娘は、近代合理主義を表している、なんていう解説も散見します。

我々現代人の心の闇も、この「青ひげ公」のように深いのでしょうか。

また、その心の闇を生んだのも、やはり近代合理主義なのではないか、と僕は思ってしまいます・・・。