「運動靴と赤い金魚」と「おしん」

橋田壽賀子さんが亡くなりました。大ヒットした「おしん」は、実は一度も観たことがないのですが、台湾に行った時に、地元の人たちがみんな「おしん」を観ているのを見たことがあります(変な言い方ですね)。

「おしん」は、イランでも大ヒットしたらしく、イラン国民のほとんどが見たらしいです。それで、こんな映画を思い出しました。マジッド・マジディ監督の「運動靴と赤い金魚」というイラン映画です。

ストーリーはとても素朴なもので、ネタバレになりますが少しお話しすると、妹の靴がボロボロなのを見たお兄ちゃんが、マラソン大会で2等賞が運動靴なので、その獲得のために頑張る、と言うお話です。

イランの社会は、先生とかお父さんとかの権威がとても強くて、反対に女の人の地位が低い父権社会だなあと、この映画を見てもわかります。「おしん」で描かれる明治〜昭和の日本も、父権社会で女性の地位が低い傾向でした。こんなところも共通点があって、共感を呼んでヒットしたのかなあと思います。

この映画の中の男の子も、素朴でとてもかわいいです。昔の日本の子供たちこんな感じだったかなあ、としみじみ思います。