少年の頃の憧れ

最近、懐古趣味というのかな、僕も歳をとったのか、昔憧れだったものが、目につくようになりました。

そのひとつがこのソニーのスカイセンサーICF5900です。



海外の短波放送が受信できるラジオです。

僕は、これの後継のICF6800というのを持っていたのですが、なぜか、この5900への憧れはそのままでした。

海外の微弱な電波を拾ってそれにチューニングを合わせるというのは、アナログ的な技術の熟練が必要だし、そういう技術に憧れがあったからかもしれません。

僕の持っていた後継のICF6800は、そういう熟練があまり必要でなかったのです。

モスクワ放送、北京放送、ラジオ・オーストラリア・・・。

こういう海外の日本語放送を聞いては、受信報告書というものを書いて国際郵便で送るとベリカードというきれいな絵はがきがもらえました。BCLというのをやっていたのです。

冬の寒い夜にラジオたんぱでオフコースの「愛を止めないで」をはじめて聴いた時の衝撃なんかも思い出します。

昔は何もかも良かった、と言うつもりはないです。

今、ある程度なんでも手に入る時代になっても、昔、苦労してモノを手に入れた時の感動ほどには、心に響いてくるものは少ないです。

ですから、これも手に入れる事はできますが、やはり、そのまま憧れにしておく方がいいのだろうと思います。