金正恩重病説は本当か?

金正恩が心臓のバイパス手術を受けて、経過が重篤だという情報があると、CNNとかで報道していますね。

Kim Jong-un Biography

今年の2月の半ばにも、金正恩が、心臓の手術を中国の人民解放軍の軍医を連れてきてやってもらったのではないか、と噂が流れていました。

その時に、「断易」で占ったものがありますので、それを今日は、見ていこうと思います。

2月半ばの「重病説」について

2月15日に占った結果が上のチャートです。

病気ですので、用神を第4爻の「官鬼」にとります。この「官鬼」ですが、非常に弱かったです。ということは、「官鬼」は、弱いと吉ですので、病気は軽い、と判断できます。現に、この占いをした翌日、金正恩の動静を伝える報道が朝鮮中央放送からあり、健在であることを見せておりました。

このチャートの一番上の「子孫」は、医者を表します、しかも上爻は、海外を表します。海外から医者が来たようだということを表しています。おそらくなんらかの処置は行われ、それはこの時は重症化せずに事なきを得たのでしょう。

今回の「重病説」について

今月は、「辰」で土性、「官鬼」の酉金と「合」ですので、「土生金」となり、旺生しています。官鬼が強くなると凶ですので、病状は思わしくないのかも知れません。第4爻自体は、身体で言えば、「腹、内臓」を表すとされていますが、この第4爻の「官鬼酉金」は、体の部位では胸の当たりを指します。噂が、「心臓のバイパス手術」を受けて経過が良くない、というものですので、官鬼の病は心臓で間違いないでしょう。

2月半ばの処置は、応急処置的に心臓の血管にステントを入れるカテーテル処置だった可能性があります。そして、今回のバイパス手術で、根治を目指したのかも知れません。本卦の「火雷噬嗑(からいぜいごう)」は、思い切った処置を表します。果断に物事を進めていくイメージですので、手術も表します。

そして、初爻の「父母子水」が「妻財未土」に変化して、「火地晋(かちしん)」になります。火地晋自体は悪い卦ではないのですが、この場合は、病気の進行を表すのかも知れません。吉凶は相対的で、周易だけの判断はしない方がいいでしょう。

#surgery

話を元に戻すと、本卦の初爻の「父母子水」には、「勾陳」がついています。「勾陳」は、「瘤(こぶ)」を表し、病気の根元はこれだと推測します。ステントを入れたけれどもどうも思わしくないのでしょう。今回の手術は、やはり、バイパス手術でしょう。そして、この手術の成否は、「白虎」の付いている第3爻を見ましょう。今月「辰」月に、この第3爻の「妻財辰土」は、強くなります。しかし、この辰土は、「官鬼酉金」と合になってしまい、病気は重篤化したのかも知れません。

断易では、「火地晋」は、「遊魂卦」といって「不安定」を表します。カテーテル処置後の病状は不安定だったのでしょう。

それから、化爻の「妻財未土」から、動爻の「父母子水」は、「回頭剋」を受けています。これは、「自ら招いて状況を悪くする」という暗示ですので、例えば、カテーテル処置後、食生活を改善すべきとかの指導があったものと思われますが、それを守らず、不摂生を続けていた、とかも考えられます。

今回の噂は、あながち、全くの嘘ではなさそうです。

今後の病状について

重篤報道が真実として、その後の経過を予想してみます。

官鬼酉金が強くなると危篤状態です。既に述べたとおり、4月は辰月ですので、酉金を強くしています。そして、辰の日、酉の日が、最も、官鬼酉金が強くなる時ですので、4月ですと24日(酉)、5月1日(辰)が要注意日となり、注目すべき日です。

また、空亡している未も気になります。未日は、5月4日です。この日か、あるいは、普通、断易では、「空亡の解けた時」に事態が動くと言われていますので、空亡の日の翌日、つまり、近いところでは、5月5日ごろ、事態が動く、あるいは、噂の真偽が判明する、と言えるでしょう。