
チンタセネーゼってご存知ですか?
ちょこっと解説しますね。
これは、由緒正しいシエナ特産の伝統食品です。
厳格に選び抜かれた肉を丹念に挽き、塩、胡椒、脂身ラードを加えて腸詰の具に味と柔らかさを与えます。
荒挽きで濃厚な赤身の旨み・とろけるような脂身が魅力の贅沢な高級サラミです。
「cinta」とはイタリア語でベルトの意で「senese」とはシエーナのという意味。これは、豚の品種の名前なのです。
この、幻の豚とも呼ばれているイタリア中部トスカーナで飼育されている大変希少な豚「チンタセネーゼ」は、トスカーナ州の名産として有名。
しっかりした旨味の強い赤身と体温で溶けるほど融点の低い上質な脂身が、チンタセネーゼ最大の特徴です。
チンタセネーゼは通常の白豚とは違い、よく動き回り行動範囲が広く、また成長が非常に遅くあまり大きくならない為、生産効率がとても悪く、一時は絶滅寸前にまでなりました。
しかし、本当においしい食材を残したいと地元シエナの農家の人々が1990代に復活させた逸品です。
まだ復活させたばかりなので、まだまだ生産頭数が少なく、入手困難な非常に貴重な豚です。
脂は、イベリコ豚に似て、ねっとりとクリーミーで、独特の香りもあります。
味わいは、熟成がしっかりされているので、いい鰹節を食べているようなダシ感があります。
これ食べると病みつきになりますよ。
こいつで、ファルネーゼとかバンフィなんかの赤ワインを一緒に飲むとぴったりです。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノなんかもいいですね。
サラミの味が濃厚なので、重いワインの方が合うかもしれません。
|