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パンゴリンをはじめとして、南アフリカのワインは、急成長を遂げていますね。
ワインづくりが本格的に始まったのは、アパルトヘイトが撤廃された90年代初頭からだとか。
南アフリカのケープタウン近辺は、ブドウ栽培に向く地中海性気候の中でも理想的で殺虫剤や除草剤をあまり使用しなくても健康でよいブドウが育つのだそうです。
現に、南アフリカの農薬の使用基準は、EUよりも厳しいそうです。
また保存料も使用されていません。さらに過剰生産も抑えられています。
健康なブドウに、まじめな醸造、南アフリカの成長の理由がわかったように思います。
ところで、フェアトレードってご存知でしょうか?
発展途上国の貧しい生活水準の向上を応援する貿易のことです。
アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家、スラムの住人など、社会的、経済的に立場の弱い人々に仕事の機会を造り出し、公正に対価を支払うことで、彼らが自らの力で生活を向上出来るように支援する活動です。
人と地球に優しい貿易の仕組みなのです。
このワインは、フェアトレードワインとしての認定を受けており、エチケットに↓のロゴが印刷されています。
ところで、南アフリカにおいて非常に素晴らしいワインを生産しているワイナリーの一つに「フェアビュー」があります。
そこで働く働労働者達がどうしても自分達のワインを造りたいという
強い意志から「フェアビュー」の隣「フェアヴァレー」にてぶどう栽培を始めました。
これはフェアビューの社長チャールズ・バック氏と南アフリカ政府の援助があったからこそ実現したことです。
しかしまだ醸造設備が無いため、醸造は「フェアビュー」の設備を借りて行っています。
ですのでその内容はフェアビューのワインに決して劣ることはありません。
いやかえって値段が安い分こちらのほうが勝っているかもしれません。
将来的にはテイステーングルームを兼ね備えた自分達のワイナリーを持つのが彼らの夢なのです。
このワイン、非常にフルーティーで、しっかりした骨組みを感じさせる本格派です。
使われているブドウはピノタージュといって、ピノ・ノワールにサンソ―を掛け合わせた南アフリカ独自の品種です。