東洋占術の基礎のお話(2)〜十干十二支

前回は、東洋占術の基礎中の基礎の、陰陽五行説についてお話しました。

今回は、もう少し進めて、十干十二支についてお話します。

十干とは、甲乙丙丁戊己庚申壬癸の10個の要素を言います。これは、木火土金水の五行にそれぞれ陰陽、つまり、プラスマイナスをつけて表したものです。

すなわち、甲は「きのえ」(陽の木)、乙は「きのと」(陰の木)、丙は「ひのえ」(陽の火)、丁は「ひのと」(陰の火)、戊は「つちのえ」(陽の土)、己は「つちのと」(陰の土)、庚は「かのえ」(陽の金)、辛は「かのと」(陰の金)、壬は「みずのえ」(陽の水)、癸は「みずのと」(陰の水)のことです。

十二支は、ご存知の通り、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥 のことです。十二支にも五行があります。すなわち、子は水、丑は土、寅は木、卯も木、辰は土、巳は火、午も火、未は土、申は金、酉も金、戌は土、亥は水 となります。

カレンダーの月も表します。およそですが、1月は丑、2月は寅、3月は卯、4月は辰、5月は巳、6月は午、7月は未、8月は申、9月は酉、10月は戌、亥は11月、子は12月 となります。

月と日の十干十二支を調べて占いに使います。四柱推命では、占う人の誕生年月日と誕生時刻から、年、月、日、時刻の4つの十干十二支を調べて、その相生や相剋の関係を見て、吉凶を判断します。紫微斗数も基本的に同じです。

また、方位も十二支を使って表します。すなわち、子は北、丑と寅(艮)は北東、卯は東、辰と巳(巽)は南東、午は南、未と申(坤)は南西、酉は西、戌と亥(乾)は北西です。