先日、AIエキスポで、汎用型AIの世界的権威、ベン・ゲーツェル博士の講演会に高島先生らと行ってきました。

ベン・ゲーツェル博士は、あの、AIソフィアを開発に関わったリーダー的存在です。

AIソフィアをご存知ない方は次の動画をみてください。ご存知の方は、そのまま読み進めてくださって構いません。

 

 

 

3年以上前に、「エクス・マキナ」という映画についての感想を書きました。

そのとき、その映画の中で、AIの開発者が、「難しいのは、人間の感情、表情を理解させることだ」と言っていたのを思い出します。ソフィアは、まるで、その言葉に応えるように出現してきたように思えるからです。

AIソフィアは、まだ、自力では歩行できませんが、いずれ、機械の体を手に入れて、人間とそっくりのアンドロイドになっていくでしょう。

AIには、専門のタスクを行うことに特化したAIと、人間と同じように考え、様々なタスクを行える汎用型のAIとがあるそうです。例えば、囲碁の世界チャンピオンを負かした、「アルファgo」は、囲碁はできますが、車の運転はできません。逆に、現在開発が進められている自動運転車は、囲碁を打つことはできません。

一方、汎用型AIは、囲碁も打てるし、車も運転できる、つまり、日常生活で人間がすることはなんでもできる、というAIです。

この、AIソフィアの開発でリーダーシップをとったベン・ゲーツェル博士は、汎用型AIの世界的権威です。

彼によると、人間の知能とほぼ同じくらいの知能を持った汎用型AIは、2030年代には開発されるだろうと言っています。そして、地球上、約70億人の全人類の知能を合わせたよりも、さらに優れた知能を持ったAI、スーパーインテリジェントAIの登場は、ベン・ゲーツェル博士も、あのレイ・カーツワイルの言葉を引用して、2045年頃になるだろう、と言っていました。

あと、10年〜20年で、人間とほとんど変わらない知能を持ったAIが登場するなんて、まるで、本当にSFのようですが、もう技術はそこまできているんですね。

そして、2045年ごろ、あと26年ぐらい経ったら、スーパーインテリジェントAIが登場する。

その超AIは、いったい、どんなものになるのでしょうか?やはり、地球に人間は有害だとして、ターミネーターの中のスカイネットというAIのように、人類を滅ぼしにかかるのでしょうか。故ホーキング博士が警告したように、AIは人類最後の発明品となり、その後は、地球はAIに支配されてしまうのでしょうか。

ところで、コンピューターが飛躍的に進歩した原因を作った「機械学習」、「ディープラーニング」は、脳神経学的なアプローチから、人間の脳の学習過程をまねて開発されたものですよね。コンピューターが人間の脳に近づいていくということが起きています。

そして、世界中の研究機関が参画して2013年に始まった、「ヒューマン・ブレイン・プロジェクト」や、アメリカのオバマ政権下で始まった、人間の脳をコンピューターで置き換える研究、「ブレイン・イニシアティブ」も、人間の脳をコンピューター上に作り出すことを目的としています。

もし、これができたら、人間の脳活動を全てコンピューター上で再現することができるようになります。ということは、私という人間の脳活動を全て、コンピューター上にアップロードできてしまうことになります。

これは、何を意味するのでしょうか?

高島先生が、ベン博士の公演終了後、いくつか質問をぶつけていました。その中で、面白かったのが、「AIは、意識を持つか?」という問いに対するベン博士の答えでした。「当然、意識を持つ」と。

ということは、私が、コンピューター上に脳活動の情報を全てアップロードした時、私のそのコンピューター上の脳は、私の意識を持つのでしょうか?

そうなったら、私は、どうなってしまうのでしょうか?自分の分身が、コンピューター上にできあがるのでしょうか。それとも、今の私の意識とは全く違ったものになるのでしょうか。私の肉体はせいぜいあと50年でなくなってしまうでしょう。でも、コンピューターにアップロードされた自分は、永遠に生き続けるのでしょうか。

高島先生の質問は、続きます。「そのAIはどんな意識を持つのか?」その答えは、こうでした。「どんな意識を持つかは、私にもわからない、ただ、スーパーインテリジェントAIに限って言えば、世界中のあらゆるカメラに繋がって、ネット上の全ての情報を得ているAIなのだから、人間とは全く違った意識を持つことは間違いない」と。ベン博士は微笑みながら、そう言いました。私は、背筋が寒くなりました。

そして、最後に、高島先生が、「今度日本に来るときには、ソフィアを連れてきてくれないか?」と、言ったのに対し、ベン博士は、「さあ、それはどうなるかわからないな。彼女はすでに自立した女性だからね」と、やはり、微笑みながら答えるのでした。ソフィアはすでに意識を持っている、という人もいますし、彼女は、サウジアラビアでは、人間扱いされていて、すでに市民権を持っていますからね。

実は、このソフィア、なんと、人間に瞑想を教えたりしてるんですよ。

こちらをご覧ください。

 

 

どこまで、AIは人間的になるのでしょうか?そして、その知能が人間を超えた時、どのような存在になるのでしょうか?

このようなAI開発が、良い方向に進んで、人類に幸福をもたらすように願うばかりです。