
前回に引き続いて、今回は、安くて美味しい家飲み用の赤ワインを3つご紹介します。今回の選定の基準は、「肉にあう」です。そして、高いもので3000円弱、安いものは1000円ちょっとです。
シャトー・モンペラ(フランス)
まず、最初にご紹介したいのはフランスワインです。
鴨や羊、フォアグラと合わせるならこれです。
このワインは、本格的なボルドーワインで、何万円、何十万円もする、シャトー・マルゴーやシャトー・ラフィットにコンクールで勝っているワインなんです。
ワインはよく女性に例えられるのですが、ボルドーの特徴は、ちょっと知的で影のある美人という感じで、その良さは大人でないとわからない、と言われます。そうです、ボルドーの特徴は、その「複雑玄妙さ」にあるんです。そう言う意味で、個性的です。
早稲田の学生だった頃、フランス語でゼミをやると言う講座があり、ソシュールとかを読みました。そのゼミには、私と他の数人の学生が参加しました。その担当教官が、ペラン先生というフランス人の知的なスゴイ美人の先生でした。劣等生の私を、クスクスを食べに連れて行ってくれたり、貴重な本を貸してくれたりして、大変お世話になりました。今、ボルドーワインを呑むと、そんな先生のことを思い出します。
複雑玄妙とは言っても、これは、とても飲みやすいワインです。
ブルーチーズ、カマンベール、シェーブルなどとも合います。
近所のスーパーとかなら、3000円弱で買えると思います。
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バルディヴィエソ・カベルネソーヴィニヨン(チリ)
牛のステーキならこれかな。
発泡ワインの生産で有名なバルディヴィエソですが、このワインも美味しいです。単一の畑だけで収穫したカベルネ・ソーヴィニィヨンを使って醸造しています。ただ、カベルネ・ソーヴィニィヨンを使ってはいますが、ボルドーワインのような影の部分はなく、とてもストレートです。太陽のように明るい、このワインは、誰が飲んでも美味しいと言うでしょう。つまり誰が見ても美人という感じです。そこが、物足りないと言う人もいますけど。
このワインは、アメリカンビーフのサーロインステーキを1ポンド(450g)焼いて食べるとき、一緒に飲むと、もう最高!!!月まで飛んでいってしまいそうなほどの高揚感を味わえます。ストレートな感激、「生きててよかったあ〜!!!」と感じられること間違いなしです。
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ラモン・ロケッタ(スペイン)
生ハムとか、イベリコ豚ならこれ。
かつて、スペインに、「エルブジ」という名前の、世界一のレストランがあったのですが、そこで出されていたワインです。「エルブジ」は、料理が超奇抜で、世界中から、既存の美味しいものに飽きたお金持ちがたくさんきたのですが、たくさんき過ぎて、シェフは、チョー忙しくなって嫌になってしまい、閉店してしまいました。
日本でも、スペイン料理のいいレストランでは、これを置いているところが多いです。
使われているブドウは、テンプラリーニョというスペインの固有品種で、少し乾いた感じのする辛口です。これに、ハモンセラーノ、イベリコ豚のソテーなどを合わせると、も〜多幸感いっぱいになりますよ。そして、今回紹介したなかで一番安く、1000円ちょっと。
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まだまだご紹介したい美味しいワインがたくさんあります。イタリア、ドイツ、北米、日本などのワインも美味しいものがけっこうありますので、また、後日、ご紹介しますね、今夜はワインにしませんか?