インドの少年の予言を検証します。

この動画は、アナンド君のサイトからは、今は消えてしまっているようです。

彼は、この動画の中で、木星と土星が、山羊座でぴったりコンジャンクションになる。今度のウィルスの流行は激しいものになる。木星が逆行して再び山羊座に入るので、この木星は、土星と闘うつもりだと言っています。そして、世界中で、病気、飢餓、戦争が起きると言っています。

そこで、実際に、ホロスコープをみてみましょう。

2020年12月20日ニューデリー午前9時のホロスコープです。

確かに、木星と土星がコンジャンクション(0度)になっています。星のデータの誤差かも知れませんが、水瓶座にギリギリ入っているように思います。そして、インド占星術はあまり詳しくないですが、おそらく、インド占星術でも、木星と土星、この2つの星だけで、吉凶を占うということはないのではないでしょうか。

他の星の配置を見ると、火星が、冥王星とはスクエア(90度)ですね。冥王星と火星のスクエアは不安定な配置です。ですから、冥王星、木星、土星の3つの星がコンジャンクションしていると言えれば、火星と大いに不調和な配置になり、疫病、飢饉、戦争という解釈もあり得ます。コンジャンクションのオーブ(許容範囲)は、私は、5度くらいではないかと思っています。冥王星と土星・木星の角度は、7度くらいなので、場合によっては、コンジャンクションと見てもいいと思います。

逆行している天王星はオーブ(許容範囲)を広めにとっても許されるので、土星・木星とスクエア(90度)と言ってもいいでしょう。そうすると、天王星の予想外の大惨事という暗示が、土星・木星のバトルに加わり、アナンド君の解釈を支持することになります。

だとすれば、火星、天王星と冥王星・土星・木星のスクエア(90度)が成立し、アナンド君の言うように、疫病、飢餓、戦争と言うのは、あり得ます。

実際、コロナの第2波は来ると思います。その時、ワクチンもまだなく、さらにコロナが変異して、強毒化している可能性もあります。そして、アナンド君の言うように、食料の生産が止まってしまったら、飢饉が起き、それを原因として戦争も起きる可能性は大いにあるでしょう。

これは、客観的なデータと言うよりも、占星術師としての、アナンド君の直感に負うところが大きいと思います。彼は、これらの星の配置を見て、疫病、飢餓、戦争を連想したのでしょう。

でも、私が解釈すると、そこまで読み込むのは、ちょっと、話を盛り過ぎ、と言う気がします。オーブも、私が普段とっているものより広いです。星の影響をどう読むかは、かなり難しいのですが、それでもやはり、私の直感では、今回の彼の解釈は大げさかも知れません。

星占いは、天気予報のようなものだと私は普段から考えています。雨降りの予報なら、傘を持っていけばいいのです。つまり、備えはしておくべきでしょう。彼の言うように、ターメリックなどのスパイス、ハーブ類や、食料の備蓄は、できるだけしておいてもいいでしょう。