「ブラックスワン」と「反脆弱性」

2008年のリーマンショックを予言したとされる、ナシーム・ニコラス・タレブの本が、ご存知、「ブラックスワン」です。でも、彼の、「反脆弱性」については、あまり紹介されていないように思います。

ブラックスワンも反脆弱性もどちらもとても長い本なので、誤解を恐れず、ごくごくかいつまんで言うと、

「予測しようとしても予測不可能なことが起こる、これがブラックスワンである。」「ブラックスワンについては、予測不可能なのだから、予測に力を注ぐのではなくて、仮にブラックスワンが起きた時に、逆にこのブラックスワンを利用できるような仕組みを整えておけばいいのである。こういう性質を持った仕組みの性質を全てまとめて、反脆弱性と言うのである。私は、株のディーラーを長くやっていたので、株で説明すると、90%は、低リスクの、どんな場合も資産を減らさないようなものに投資し、残りの10%の資産を、ハイリスクなものに投資すべきだ。こうすれば、ブラックスワンが起きても、大概の資産は防衛できるうえに、ハイリスクの投資によって、利益を得ることができるだろう。こうしておけば、ブラックスワンがいつ来ても怖くない。」

こんなことを言っているのではないか、と思います。

例えば、自分の資産を、金のような実物資産を90%と、仮想通貨のようなハイリスクな資産を10%にすると言うようなことでしょうか。リーマンショック後にこう言うポートフォリオに変えた人は、今頃、きっと大金持ちになっているでしょう。

そういえば、金と安定したヨーロッパの通貨を買っておけ、と、知り合いのコンタクティも宇宙人から言われた、と言っていました。このポートフォリオにビットコインを入れれば完璧かもしれないですね。