「周易」を学ぶ

易って知ってますか?

和服着たひげの占い師が、竹ひごみたいなのを目の前でふって占うあれです。

Fortune Foretold

あの竹ひごみたいなのは、筮竹(ぜいちく)といって、根元のところに、いろんなしるしがついてるんです。

一般的に「易」と言われているものは、「周易」と言って周の文王が作ったと言われています。

周易の哲学は、陰陽道からきています。

簡単にいうと、この世は宇宙の根源である太極から陰と陽が生じ、さらに細かく分かれていって生じたのだとしています。

易の根本思想は、「変化」です。「万物は流転す。」というギリシャの哲学にも通じます。易の本である「易経」は英語では、別名「Book of Change」とも言います。全ての物事は変化する、という考えに基づいています。ですから、常に、変化していく先を見る、というのが易の占いの基本になります。

この周易の哲学は、とても古くて、始まりは「伏義」が考えたもので、伝説の三皇五帝時代あたりまで遡ります。あの、「子曰く、旧きを温ねて、新しきを知る・・・」で有名な、孔子も、周易の権威で、易経の注釈書を出しています。

さらに、三国志の諸葛孔明も周易を立てて吉凶を占う、なんていう場面も多く出てきます。そして、この易経、隋から始まる科挙(高級官僚の登用試験)の試験科目でもありました。

日本も飛鳥時代から、陰陽師なんかの必須科目でした。さらに、江戸時代から幕末、明治時代も、武士、旧士族の身に付けるべき教養でもありました。

でも、筮竹がなくても占いできますよ(⌒-⌒ )

まず、10円玉を3枚用意します。
3枚のうち、表(お寺の絵が書いてある側)がでた枚数が多ければ1、裏(10と書いてある側)が出た枚数が多ければ2とします。全部面がで場合は老陽と言って○、全部裏が出た場合は老陰と言って×とします。○は陽、つまり➖と同じ、×は陰、つまり−−と同じです。この○や×が出たところは、陽が陰に、陰が陽に変化する部分です。同じことを全部で6回やって、その都度、結果を、下から上に書いていきます。





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こんな感じです。
そうして、奇数は、─、偶数は、−− で表します。上の例では、こうです。ちなみに○や✖️のところは小さい⚪︎の印をつけて下のように表してください。

−−


−−
−− ⚪︎

これは、易の卦(け)というものでして、お相撲でよく、「ハッケヨイ!」っていいますよね。

上の3本と下の3本をそれぞれ「卦」といって8種類ありまして、これを「八卦」と言います。

上と下の組み合わせ8×8で、64種類の卦があるということになります。

8種類を紹介すると、

天  地  雷  沢  火  水  風  山

です。

上の例、すなわち、

−−


−−
−− ⚪︎

は、「沢雷随(たくらいずい)」という卦になります。

誰か、何かについていく、あるいは、誰か何かがついてくる状況を表します。

そして、の「沢雷随」は、下から2番目の−− が変化して、➖となり、「兌為沢(だいたく)」という「喜び」を表す卦に変化します。

つまり、

−−


−−

こうですね。

それで、この占いは、「誰かについていくと嬉しいことがあるよ」というふうに読めます。

今日、飲み会に誘われたけど、行ったらどうなるかな、というような質問に対しては、「飲み会に行けば、楽しく過ごせるよ」というような意味になります。

易は実践しながら学ぶもので、学問的に研究しても、占いは上達しません。どんどん占いながら学ぶものです。

explanations

私が入門用として最も優れていると思うのは、初代「銭天牛」先生の、御本です。

とてもわかりやすく、易の思想や卦のそれぞれの概念が書かれております。しかも、先生の実占例が多く載っています。古本しかなく、ちょっと値段が高いのが残念です。再版して欲しいですね。

これからも易の話を少しずつしていきますね。