
大黒天様は、元々はインドの神様で、マハー・カーラが由来だそうです。マハーは「偉大な」、カーラは「黒い」と言う意味で、まさに大黒様となるわけです。
元々のマハーカーラは、破壊と再生の神シヴァの、破壊神の姿だとされています。してがって、インドのマハーカーラは恐ろしげな姿で描かれるので、とてもとても、日本の大黒様とは似ても似つかない姿をされています。
このマハーカーラが中国に伝わった時、竈門の神とされたそうです。その影響か、日本でも大黒様は、台所の神様としても信仰されています。
また、仏教が日本にやって来た時、大黒天様は、「大国主命」と神仏習合しました。国譲りの神である大国主命と神仏習合したため、五穀豊穣の神としてお祭りされるようになりました。それから、豊臣秀吉が特に大黒様を信仰していたことから、立身出世の神様、商売繁盛の神様としても信仰を集めています。
さらに七福神のひと柱でもいらっしゃいます。弁天様、毘沙門天様と一緒に祀る三面大黒天様もいらっしゃいます。
全国色々なところに大黒様はお祭りされているので、お近くの大黒天様にお参りなさってはいかがでしょう。
大黒天様は胎蔵界曼荼羅の北の方角に描かれていることもあり、方角は子(北)の方角、ご縁日は、「子の日」です。子の日に、「子(北)の方角」にいらっしゃる大黒天様をお参りするとご利益も多くなるでしょう。
その際、大黒天様のご真言、「オンマカキャラヤソワカ」を唱えるといいでしょう。三面大黒天様の場合は、この大黒天様のご真言の他に、弁財天様のご真言、「オンソラソバテイエイソワカ」と、毘沙門天様のご真言、「オンベイシュラマンダヤソワカ」を一緒に唱えるのを忘れないでください。
回数は、人によっては1000回唱えなさい、という人もいます。お家とかで唱えるなら可能でしょうが、神社仏閣に参拝して神前で1000回唱えるのは、後にお参りする方の迷惑にもなり、現実的ではないですね。
お家で唱えるのには、ちょうど良い動画を見つけたので、以下に貼っておきます。動画に合わせてご真言を唱えてみてください。
これを見ながら毎日ご真言を唱えてください。
参拝するときは、いちばん短くて3回、次が7回、次が21回、次が108回、そして1000回となります。
ご自身の判断で、適当な回数を選んでください。
お参りの作法ですが、お寺であっても鈴がついていたら、神式でお参りなさってください。鰐口がついていたら仏式で、かしわ手はせずに手を合わせてお参りください。
今年の子の日を挙げておきます。
甲子の日が正式な縁日だとされています。そうすると、今年は、11/12だけです。
子の日は以下になります。
10月の子の日は、10/19、31です。11月の子の日は、11/12(甲子)、24、12月の子の日は、12/6、18、30です。
最後にオススメの神社仏閣を挙げておきます。
・ 高野山金剛峯寺
・ 大乗山経王寺
・ 有水山坂東寺