日本ワインの至宝

大昔、ここ(サントリー登美の丘ワイナリー)でバイトした事があります。

夏休みに、まだ若いぶどうの房に紙の袋を掛けるバイトです。虫や雨から守るためです。 ぶどう棚は、僕の背よりも低く、中腰にならなければなかったので、えらい苦労した記憶があります。 1日にどのくらい掛けたかよく覚えていませんが、何百と掛けたと思います。

そのころから、ワインのことは何となく気にはなっていましたが、国産ワイン特に赤ワインは、まだまだ世界標準のモノはありませんでした。 日本は、気温が高くなり過ぎ、雨が多すぎるためです。

その後、栽培方法や、醸造方法に大きな進歩があったために、日本でも、世界標準クラスのいいワインが出来るようになってきました。

その代表が、このサントリーの「登美」です。「登美」と聞くと、やはり僕は郷愁に駆られます。女性の名前のようにも聞こえます。このワインは、「登美」の名の通り、登美の丘のブドウ畑のブドウのみが使われています。

お味は、カベルネソーヴィニヨンの正統派、教科書通りのボルドー系ワインです。スパイシーでフルーティーで、タンニンが効いていて、どっしりしています。

こんないいワインが、自分の故郷で作られているなんて本当に誇らしいです。 世界に通用する素晴らしいワインだと思います。

昔買ったものが今、ワインセラー に2本あります。もちろん、ずっとお安く買ったのです。限定生産ですので、売り切れ必至です。