コンタクト

あのカール・セーガン原作の小説の映画化版です。

ご存知の方も多いでしょう。

カール・セーガンは、アメリカ、コーネル大学の天文学者で、NASAの惑星探査機のミッションとも深く関ってきた人物です。

私も小学生の高学年くらいの時、テレビシリーズの「Cosmos(コスモス)」を見て、カール・セーガンに憧れたものです。毎回、ワクワクしながらテレビにかじりついて観ていました。

時が経って、近しい友人がコーネル大学に留学して、カール・セーガンの授業を受けたそうです。セーガンはコーネル大学のスターでしたから、とにかく多くの学生が聴講していたようです。その時に写真を撮ってくれて送ってくれました。懐かしいなあ。

話を元に戻すと、カール・セーガンは、UFOとか宇宙人というものにかなり懐疑的で、火星には微生物のような原始的な生物はいるだろうが、知的生命体はいないだろうとか、UFO現象や宇宙人との遭遇などは一切否定する立場でした。

ただ、最初からそういう立場だったのではなく、NASAとの関わりが強くなって重要なポジションにつくことになってから、UFO否定論者になったようです。

ですから、きっと、彼はとても深い真実を知っていたのかもしれません。そんな彼が書いた小説がコンタクトです。

以下、ネタバレですので、まだ観ていない方は、ご注意ください。

電波天文台で宇宙人からのメッセージ電波を研究している女性天文学者(ジョディ・フォスター)が、2から101までの素数の連続の信号をキャッチしました。そしてその信号を詳しく解析すると、1936年のベルリン・オリンピック開会式のヒトラーの演説のテレビ映像が含まれていることがわかりました。つまり、地球から1936年に発信されたテレビ電波が宇宙人の星まで届いたことを表していました。そして、その素数の信号には、宇宙人とコンタクトするための装置の設計図も含まれていました。

その装置は、テロに遭って爆破されてしまうのですが、実は、予備の装置が、何故か、日本の北海道の果てにもう一つ建造されていて、その装置に乗り込み、ジョディ・フォスターは、宇宙人に逢いにいきます。

装置は、大きな球状の乗り物が、くす玉のように上部が接続されていて、そのくす玉の上部を切り離すことによって、出発するような格好になっていました。

その装置には次元転移装置なるものがあって、くす玉が切り離された後、その次元転移装置の中をくぐって出発するような仕組みでした。

そして、装置を切り離していよいよ出発かと思いきや、切り離したくす玉は、次元転移装置を素通りして、そのまま海面に落下してしまいます。

実験は失敗だった!というのがあらかたの見方でした。

しかし、ジョディ・フォスターは、私は宇宙人に逢ったと主張しています。

でも、そのくす玉のような球状の乗り物は、みんなが見ている前で、そのまま海に落下したのですから、ジョディ・フォスターが宇宙人に逢いに行けたわけはないのでした。

しかし、奇妙なことがありました。切り離しから海面落下まで、1秒しかかかっていないのに、ジョディ・フォスターのヘッドセットに付いていたビデオカメラは、18時間分も録画状態になっていました。しかし、そこには何も映っていませんでした。

ジョディ・フォスターは、次元転移装置の中をくす玉に乗って通り抜け、はるか宇宙の彼方まで飛んでいき、宇宙人とコンタクトしたのでした。

宇宙人は、このコンタクトは始まったばかりだから、これからまた、ゆっくりやっていこう、焦らないで、というようなことを言って、ジョディ・フォスターを地球に帰したのでした。

次元転移装置がワームホールなら、常識的な時間の概念は、もはや通用しません。

地球時間で、1秒しか経っていなくても、異次元で18時間過ごすことは可能です。

カール・セーガンがどこまで考えていたかはわかりませんが、たとえ、地球時間でワームホールに入ってから出てくるまで1秒しか、かからなくても、異次元の世界では、何百年でも過ごせるのかもしれません。

私も、最近同じようなことを考えていました。もし宇宙人にアブダクションされて異次元に連れて行かれて、そこで何年でも過ごしても、きっと、地球時間の同じ時間軸のほぼ同じ時刻に戻すことだってできるのではないかと。

もし、そうなら、記憶を消されてしまえば、我々は、この地球上で普通に生活していると思ってしまい、アブダクションされたことさえわからないのではないか、と考えました。

歯を磨いている最中にアブダクションされても、アブダクションされて異次元で過ごした記憶を消され、その歯を磨いている時間軸のその時刻に戻されて、その歯磨きの続きをするのではないでしょうか。何の疑問も持たずに。

そういえば、プエルトリコのアレシボ天文台で、宇宙人をリモート・ヴューイングした人がいて、リモート・ヴューイングをしているところが宇宙人にバレたことがわかって、やめようとしたが、宇宙人に「やめないで」と言われて、そのまま宇宙人とコンタクトをとり続けた、という人の話を、どこかで読んだか、聞いたかしたことを思い出しました。

英語でググってみたり、YouTubeを検索したりしたのですが、出てきませんでした。もう少し調べて見つけ出し、見つかったらそのうち記事にします。面白そうなので。

話を元に戻して、このコンタクト、とても面白いですよ。ジョディ・フォスター扮する女性天文学者は、亡くなった父親の姿をした宇宙人と、ハワイのような星の浜辺で出逢います。映像が綺麗でいいですね。

そして、最後に、「カール・セーガンに捧ぐ」と出るところが泣かせます。