シン・エヴァンゲリオン劇場版を観てきました!

先日、友人の誘いで、映画を観てきました。

私は、今まで一度も、まともに「エヴァンゲリオン」というものを観たことがなかったのです。

過去には、ネットフリックスとか、ケーブルテレビのビデオオンデマンドとかで観て見ようと思い見始めるのですが、10分くらい観ていると頭にたくさん?????が浮かんできてしまい、途中でイヤになって最後まで観たことがありませんでした。

「シン・ゴジラ」がとてもよかったので、この「シン・エヴァンゲリオン」にも期待を持っていましたので友人の誘いに乗ることにしたのです。

今回は、劇場でしたので、途中でやめることができず、最後まで見ることができました。

あんまり内容についてはよく理解できていません。詳細なストーリーもよく理解できていません。使われている難しい言葉も、ところどころ???がありました。ですので、今回は作品全体の印象からの感想だけ述べさせていただきます。

今回、初めて、最初から最後まで見ることができたわけですが、今回の作品は、過去一連の作品の続編ということで、前回の地球的な大惨事の後の世界を描いているため、初めて観る人にとっては、登場人物とその関係の把握は難しいと思います。

今回のストーリーでは、すでに前回の大惨事の影響で地球の環境が破壊されてしまっており、ごく限られた場所でしか人々は生活できなくなっています。そこの人々の生活はなんというか、昭和の田舎の生活のような様子でした。これが人々の日常なわけです。なんとなく女性が強く、母性的で守られている、12歳の少年の日常のような生活です。

また、敵と思しき組織のトップと主人公の少年は、父子であることはわかりました。死んだ自分の妻に会いたいので、世界を道連れにして破壊してしまおうということだろうと思いますが、なぜ会えるのか、世界を道連れに破壊しなければいけない理由も???な感じです。

友人の話では、全人類の魂を一つにして新しい生物として生きていこうとしているのが敵方で、それを阻止しようとしているのが味方だということでした。全人類の魂を一つにすることによって、死んだ妻に再会できると、敵方の親分は信じているようです。

そういう何だかよくわからない気宇壮大というか、荒唐無稽というか、なんとも言えない大きなテーマと、父と子、友人、知人の関係と、男の子と女の子の関係とか、がないまぜになって示されています。世界を滅亡させたり、それを救おうとする動機は、ごく個人的なものだということはわかります。多分それは正しいでしょう。全人類のため、とか、地球環境保護とか、そういうのは、きっと建前で、本音の部分の動機というのは、実に他愛もないものなのだろうと思います。

そして、主人公の男の子が、死んだ自分の妻に会いたいために世界を滅亡させようとする父親を殺して世界を救うために頑張る。その結果、自分の母親のような女性に救われて、ハッピーエンド、そして最後に主人公は少年ではなく、大人になっていたように思います。まるで、父を殺し母を妻とするオイディプス王のストーリーが重なって見えます。尤も、オイディプス王は「悲劇」ですが。

画像自体は、とても美しくできていました。残酷なシーンや女の子の裸体のシーンもたくさんあり、子供向けではないように思います。残念ながら、壮大な厨二病、意味ありげに見せた大人になりきれないオジさんの妄想、とも思えました。続編はないようにも思いますが、仮にあっても、多分続編は観ないだろうな、というのが私のこのファーストインプレッションです。