八字占術でみた2021年の運勢

八字占術というのは、ほぼほぼ四柱推命なのですが、使う暦が「黄帝暦」という古い暦を使うという点、普通の四柱推命では、日柱天干地支を日主として中心に見ていくのですが、八字占術では、日主を内神として自分から発する運勢を見る一方で、年柱天干を外神として、自分に降りかかる避けられない運勢を見る、という方法を取る点で少し異なります。

従来、四柱推命が当たらない、と感じていらっしゃった向きも少なくないのではないかと思いますが、外神として年柱天干を見る、という手法を加えることによって、そういう方々にも満足していただける、より緻密な運勢を見ることができると考えます。

運命というのは、自分ではどうにもならない環境からの圧力の側面があるのですが、その点を、四柱推命はあまり重視しないで、自分から環境に働きかける運勢だけで見ていこうとするのでしばしば当たらないのではないかと思います。

そこで、自分のどうにもならない運命の相手として、「外神」という要素を取り込んで判断します。

今回は、外神としての年柱天干と、今年の「辛丑(かのとうし)」の組み合わせで見ます。本当は、他の要素も詳しく見ていかなければならないのですが、一般化概略化して2021年の運勢を10通り、超簡単ですが書いてみます。外神を求める暦は普通の暦で大丈夫です。

雑誌などでよくある、星座別運勢、みたいな感覚で読んでください。

ご自分の生まれ年の干支の十二支の前についている十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)をまず調べてください。

下のサイトを参考にしてください。

例えば、1957年生まれの方は、「丁酉(ひのととり)」で、天干は「丁(ひのと)」です。また、1970年生まれの方は、「庚戌(かのえいぬ)」で、天干は「庚(かのえ)」になります。

上の干支は、その年の立春以降のものになっていますので、誕生日が、1月1日〜節分までの間のかたは、前年の年干支を参照してください。

こうやって、天干を調べたら、ご自分の天干のところをご覧ください。

2021年の2月4日〜2022年の2月3日までの運勢になります。

1.甲(きのえ)の方〜正官

今年は、全てのことが計画通りうまくいく傾向です。色々なことをうまく管理していけます。あまりにキッチリしすぎているので、休息したり、あそびを取り入れましょう。

2.乙(きのと)の方〜偏官

やる気があれば、どんなことにも挑戦できる年です。しかし、運命は、あなたにいろいろな試練を課してきます。人間関係の悪化、事故、病気、突然の出費などさまざまなことが起きやすい年です。

3.丙(ひのえ)の方〜正財

几帳面さが吉を招きます。事業をなさっている方は、契約書や報告書などの書類をきちんと書くことで信頼を得て事業がうまくいきます。また、こういう環境にも恵まれます。

4.丁(ひのと)の方〜偏財

人付き合いが活発になる年です。積極的に人付き合いに参加して人間関係の幅を広げていきましょう。付き合いで出費もかさみます。見栄を貼りたくなる時ですので、浪費にも注意しましょう。

5.戊(つちのえ)の方〜傷官

非日常的なことが起きやすい年です。良い意味で非日常を経験できるだけならいいのですが、多くの場合、トラブルを抱え込むことになりがちです。詐欺など、うまい儲け話に注意してください。

6.己(つちのと)の方〜食神

日常に満足する年です。ご飯が美味しい、家族との関係が充実している、など、日常に幸せを感じることができる年です。あまりに、日常が充実しているので、のんびり、ぼーっとなりがちで、退屈に思うことがあるかもしれません。

7.庚(かのえ)の方〜劫財

家族や同僚と協力して成果を残せる年です。援助が必要なら躊躇しないで、家族や仲間に援助を要請してください。ただ、身内や仲間と金銭トラブルなども起きやすいのでご注意ください。

8.辛(かのと)の方〜比肩

何事も自分独りで頑張る年です。独立や開業などもいい年です。また、ライバルが登場する年でもあります。ライバルと競争する、というような事態もあるかもしれません。

9.壬(みずのえ)の方〜印綬

伝統や上下関係を重視しなければならない年です。判断に迷ったら、今までやってきた通りにやってください。また、目上の人を立てたり、礼儀正しく接してください。

10.癸(みずのと)の方〜偏印

病気には注意です。ちょっとでも異変を感じたら病院に行きましょう。また、今年は、専門的な知識や経験が求められる年です。上手に対応できれば昇進や増収も可能です。

以上、ざっとですが、一般的な傾向をあげました。好評なら、2月から月の天干と合わせて、運命傾向予測を毎月アップしますね。