滝原宮

瞑想中のビジョンの話。

森の中に高床式の白木の神殿がいくつも並んでいる。
静かだ。霧雨が降っている。それに森の木々の新緑がまぶしい。
僕は、神殿のなかに入ることはできない。僕は衛士だ。神殿に何者も近づけてはいけない。しかしすごい数の社だ。これらは本当に社なのか。もしかしたら墓じゃないのか。わからない。
足下をみると、薄い鹿革を巻き付けたような粗末な履物を履き、もめんか、麻か、肌触りからすると麻だ。きなりの貫頭衣のようなものを着て、腰に紐を巻いている。
どこかから飛んで来た矢が、みぞおちに刺さり、仰向けに倒れる。木々の間から空が青く見える。胃のあたりが熱い・・・
そこで、瞑想から覚めた。