5月7日は蠍座の満月です。

5月7日午後7時46分、蠍座で満月となります。

今回、目を引くのは、財政を表す第2室の星団と雇用や労働を表す第6室の星のグループです。

財政を表す第2室には、冥王星、木星、土星がいます。木星は積極財政の星、土星は、緊縮財政の星、冥王星は、その両極端のどちらにもなりうる星で、そして、どちらかといえば、オールオアナッシングの星です。援助してもらえる人とそうでない人の差が大きくなるという意味かもしれません。全国民一律10万円は実現しそうですが、それ以上はどうなるのか、不公平が出てくる可能性もあります。

いずれにしても、今期の日本政府のコロナ対策補正予算が成立し、給付金の交付などが実際に動き始めることを表しているのでしょう。

雇用の第6室には、太陽と水星がいます。太陽は、公的な知見、公正、明白、恩寵、栄光、勝利などを表します。また、水星は、コミュニケーション、通信技術、通商、医療などを表します。

第6室の2つの星は、在宅勤務、リモートワークの普及などを表しているのでしょう。

この2星は、第2室の3星と、120度のトラインの角度を作っていますので、雇用や労働について、財政的支援が、ある程度良い影響を与えるものと思います。

ただし、第2室の土星と、第5室の天王星が90度のスクエアを形成しています。第5室は、アーティストの部屋ですから、財政がアーティストやライブハウスなどの支援をできるかが試されています。ドイツは充実しているようですが、日本は全然だめですよね。

一方、第6室の太陽、水星と、第12室の月が、180度のオポジションの角度を作っています。第12室は、病院、隔離施設を表します。コロナの医療の現場ですね。これと、第6室の太陽、水星が大きな緊張関係を持ちます。かなり医療現場は大変過酷なことになっているのでしょう。医療従事者の方々に大きな負担がかかっていることを表しています。

そして、これに拍車をかけている存在が、第3室の火星です。第3室は地域社会を表します。火星は、病気、災いですから、地域社会にコロナがある状況です。これによって、患者数が増え、医療現場が過酷な状況になっているのだとわかります。

幸い、5月12日に火星は魚座に移動し、徐々に医療現場も一息つけるような状況になってきそうな星回りです。

また、国家の方向性を表すMCは、乙女座の15度で、そのサビアンシンボルは、「先祖伝来の家宝である装飾されたハンカチーフ」です。これは、日本的なやり方にこだわる、というような意味を表しているように思います。日本的な政策決定過程における政治風土や日本的官僚主義のようなものに、現政権は、大いに縛られていて、ドラスティックな政策を打ち出せないでいるのかもしれません。合議制民主主義の総合調整的な政策決定システムですから。