東洋占術の基礎のお話(5)六爻易〜十二運など

少し時間が空いてしまいました。

東洋占術の基礎の第5回目になります。

今回はまず十二運についてお話します。

十二運について

十二運とは、時間の経過、季節の移り変わりによって、物事の状態が変化することを表すものです。人間の一生に例えると、人間という存在は、母親のお腹の中で胚胎し、生まれ出て、生育し、垢を落として身綺麗になり、成人し、官職を得て、栄達し、歳をとって衰え、病を得て死に、墓に入り、完全に存在が消える、という具合です。

これを、胎、養、長生、沐浴、冠帯、臨官、帝旺、衰、病、死、墓、絶と表します。これが十二運です。五行(木、火、土、金、水)にも十二運があります。それは、月の干支(月建)、日の干支(日辰)との組み合わせで決まっています。

この十二運の中で、六爻易で特に重視するのは、主に、長生、帝旺、墓、絶の4つです。長生、帝旺は、その五行が強いことを表し、墓、絶は、とても弱いことを表します。

六爻易で、この十二運、特に長生、帝旺、墓、絶を見る場合というのは、まず、月建、日辰との関係です。月建、日辰から見て、五行が、長生や帝旺なら、占的が、病気とか災害以外は、基本的には吉です。また、墓、絶なら凶です。

次に、伏神と飛神との関係でも見ます。伏神から見て、飛神が長生、帝旺なら、占的が病気や災害以外なら基本的に吉、墓や絶なら基本的に凶です。

また、本爻(変化する前の爻)と化爻(変化した爻)との間でも見ます。基本的には、本爻から化爻を見て、化爻が長生や帝旺なら病気や災害以外なら吉、墓、絶なら凶です。

併・比和・生・合・剋など

月の干支(月建)、日の干支(日辰)と、各爻の五行との相性というのがあります。基本的には、相性、相剋を元にしています。相性、相剋については、こちら を参照してください。

相性によって、併、比和、生、合、剋、休囚、朋冲、冲、刑というような呼び名があります。ほぼ、この順に爻の五行が強い状態から弱い状態まで変化します。

併は月の干支や日の干支と爻の干支が全く同じになることを意味します。比和とは月や日の干支と爻の干支が同じ五行であることを意味します。生、合という関係になると、爻は強くなります。剋、休囚、朋冲、冲、刑となると爻は弱くなります。それぞれの詳しい説明はまた次回以降改めてしましょう。

まとめ

前回の例を使って、今回の具体的な説明をして、まとめとしたいと思います。

例 

占的:今後、日本で新型コロナウィルスは感染拡大するか?

4   月  13  日

壬辰 月  辛卯 日 午未空亡

() 天火同人                 () 山火賁

騰蛇 子孫戌土(朋冲)(応)

勾陳 妻財申金(生/長生休/絶) 原神      官鬼子水(剋/帝旺)

朱雀 兄弟午火()             子孫戌土(朋冲)

青龍 官鬼亥水(休/長生)(世)用神

玄武 子孫丑土(比和) 忌神

白虎 父母卯木(併/帝旺)

月の干支(月建)は辰なので五行は土、日の干支(日辰)は卯なので五行は木です。

十二運で特に重視するのは、長生、帝旺、墓、絶でした。この4つがないか、月建、日辰から各爻をみます。

月建の土から見ると、第五爻の妻財申金の申は長生になります。また、その化爻の官鬼子水の子は帝旺になります。

また、日辰の木から見ると、第五爻の妻財申金の申は絶、第三爻の官鬼亥水の亥は長生、初爻の父母卯木の卯は帝旺になります。

次に本爻の五行から見て化爻の干支の十二運を調べます。

第四爻の本爻である兄弟午火の五行は火ですから、本爻から見た化爻の子孫戌土の戌の十二運は墓になります。入墓とか、墓に化す、と言われる現象になります。

今回は、ここまでにします。次回は、解釈のコツなどの説明をした上で、実際に出た卦を解釈してみます。

ご興味のある方は、今回の第5回までを復習してみてください。