超基礎からのタロットカード(3)占いの準備とおすすめの占い方

前回から少し時間があいてしまいました。
前回までのところで、タロットの聖別と保管についてお話しました。

今回は、いよいよタロットの実占についてお話します。

タロット占いは物語を作ることがポイント

他の占術でもそうですが、タロットは特にストーリーテリング(story telling)が重要です。

つまり、出たカードの意味を読み取って時系列に繋げていく作業をします。時系列というのは、物語の起承転結のことです。出たカードを使って、物語を作るということです。想像力を膨らませて、いろいろと物語を作ってみるのです。

ですので、いちばん良い練習は、とにかく、まずはなんでもいいので、占って、物語を作ることです。

また、言うまでもなくありませんが、タロットカードは、自分のペットのようにいつもかまってあげて、大事に扱ってください。箱の中にしまっておいたままにしていては、カードの方もあなたに馴れません。出来れば毎日、今日の運勢でもいいので、何かの占いをしてみてください。

タロット占いは、ベテランも初心者もありません。ベテランだからよく当たるとか、初心者だから当たらないということもありません。初心者でも、非常に的中率の高い人もいます。いわゆるセンスの問題もありますが、練習すれば誰でもそこそこの的中率を得ることができます。

それは自転車に乗ることや、外国語の会話と同じ、リモートヴューイングも同じです。

タロット占いとリモートヴューイングは似ている

このブログの中では、私の  リモートヴューイングの練習 の様子もお伝えしています。しかし、私の考えでは、おそらくリモートヴューイングをいきなりやり始めるよりも、タロットカードで訓練した方が、リモートヴューイングの練習にもなり、もしかすると、よりサイキック能力は高まるかも知れません。

また、リモートヴューイングは、何にもないところから自分の五感を観察して、そして推論して結論を出すのですが、タロットカードは絵札という依代(よりしろ)があるので、リモートヴューイングの練習よりは遥かに簡単です。絵札から連想できることをどんどん思い浮かべればいいのです。現に、タロットカードでもリモートヴューイングみたいなことは私もしてきました。

今度、タロットカードで、実際にリモートヴューイングをやって、その模様をアップしようかな、なんて考えています。

リモートヴューイングをいきなりやるのは難しいけど、タロットならなんとかなる、という人も多いと思います。

これで、リモートヴューイングの練習にもなるなら、一挙両得ですね。

占う前の準備

ちょっと話が脇に逸れたので、本題に戻します。

この記事は、タロットカードの超初心者のために書いているのですが、中、上級者の方々も、普段の練習用として使えるので、どうぞ参考にしてみてください。

カードの意味は覚えるべきか?

初心者の方は、解説書に書いてある通りにカードの意味を覚えていなくちゃいけないのか、と思っていることでしょう。最初は、解説を読みながらカードの意味をとっていく方法で、もちろんかまいません。私も最初のうちはそうでした。

しかしながら、解説書の意味と同時に、カードから受ける印象も大事にしたほうがいいです。特に小アルカナは、細かいカードの意味と同じくらい、カードから受ける印象の方も大事にしましょう。だいたい、良い意味のカードは、その絵も、美しく、幸福な感じがします。悪い意味のカードは、その絵も、恐ろしく、何か不吉な感じがします。

どのように幸福なのか、どのように不吉なのか、それはイマジネーションを働かせて、ご自分でストーリーを作ってみましょう。

大アルカナの22枚は強い意味を持っていますので、その意味を覚えてしまった方が上達は早いでしょう。

最初のうちは、大アルカナ22枚だけで占いをしてみるのもいいでしょう。大アルカナ22枚は、それぞれ独特の強い意味を持っているので、結果の吉凶がはっきり出るでしょう。

占う前に

占う前にまずやることは、トランプを切るようによくカードを切ることです。これをヒンドゥーシャッフルと言います。

大アルカナ22枚だけを使う時は、ヒンドゥーシャッフルしやすいでしょう。しかし、大アルカナと小アルカナを両方使ったフルデッキ、つまり78枚で占いをするときは、ヒンドゥーシャッフルはかなり難しいでしょう。そういうときは、カードを適当なところで三つの山にわけます。これをカットと言います。三つにカットしたそれぞれのカードの山をそれぞれヒンドゥーシャッフルします。そして、また一つにします。そしたら、また、三つにカットしてまたヒンドゥーシャッフルして、元の一つの山に戻す。これを何回か繰り返します。

そうしたら、カードをテーブルの一面に広げて混ぜていきます。マージャンパイを混ぜるように、手のひらを広げて、カードを伏せたまま、回すように混ぜます。これも占い師によっては、時計回りだとか、反時計回りだとか細かくいう人もいます。タロット占いも魔術の一つのリチュアル(儀式)だという考えもあり、作法にうるさい人もいます。しかし、結論的には、伏せたまま混ぜるのであれば、どのように混ぜてもOKです。

ただ質問者が占いの場に同席している時は、質問者にはカードに触らせないでください。全部占う人が独りでシャッフルの作業をしてください。これは、カードが、あなただけの僕であって他の人の僕ではないからです。カードの持ち主以外の気をカードに入れないためです。

マージャンパイのように混ぜても、実際はよく混ざりません。よく混ぜたつもりでも、あまり混ざっていないことが多いです。ですので、本当によく混ぜてください。10分くらい混ぜてもいいです。

混ぜたら、カードが裏返らないように一つにまとめます。まとめたら、三つの山にカットして、カットする前と同じ順番にならないように、重ねて一つにまとめます。

以上の作業を何回か繰り返します。

正位置と逆位置について

タロットカードに常につきまとうのが正位置(上下が正しい位置)と逆位置(上下逆さまの位置)の問題です。

色々な占い師が色々なことを言います。しかし、タロットカードに関して言えば、より自由で柔軟な読み方が大切だと思うのです。要するに当たればいいのですから。

私は、カードが逆位置でも、必ずしも逆位置の意味をとりません。カードで作る物語の中で、辻褄が合わなければ逆位置でも正位置の意味にとることもあります。逆に正位置でも、正位置の意味にとらないこともあります。その辺は、柔軟に対応します。

ですから、正位置、逆位置は、あまりこだわらない方が、リーディングはうまくいくと思います。

おすすめの占い方

初心者、中上級者の練習にも使える占い方をご紹介しましょう。

スリーカード・ディヴィネーション

この占い方は、現在と未来を見る典型的な占い方です。

手前の①は現在を表し、向こうの②と③が未来を表します。現在→未来という展開になっているので、ストーリーを作りやすいと思います。使うカードは、大アルカナ22枚だけでもいいですし、小アルカナを含めた78枚でもいいです。中上級者は、78枚のフルデッキで練習してみてください。小アルカナの勉強にもなります。

ヨーロピアン・メソッド

これはカード6枚を使った占い方です。初心者は、大アルカナだけ使う占い方でもかまいません。中上級者はフルデッキ78枚で占いましょう。

①、②のカードは過去、③、④のカードは現在、⑤、⑥のカードは未来を表します。

練習のしかた

まず、初心者の方は、これらの方法で、占いをしてみてください。自分のこと、家族のこと、友達のこと、なんでも、誰のことでも占えます。占いは、実践が命です。実践して、理解や感覚がついてきます。

中上級者の方は、質問を決めたら、まず、これらの占い方で、占ってみましょう。そしたら、出たカードはそのままにして、全然違う質問をして、その質問に対して、そのままにしてあるカードで、別のストーリーを作ってみてみてください。

わかりにくいかもしれないので、例をあげてみましょう。

質問1:私(女性)は、今、Aさんに恋をしている。この恋は叶うか?

出たカード:

現在→ペンタクル(金貨)の9、未来1→征服者(皇帝)、未来2→カップの6

<<テイジンの見立て1>>

質問者さんは、きっと、同じ学校の男子に恋をしているのだろう(絵のフェンスが学校っぽい)。そして、それほど仲が良いというわけではなく、遠くから憧れているだけかもしれない。きっと今は、なかなか自分の気持ちを打ち明けられないでいるが、逆にそのことで、自分の恋心が大きくなっている。

将来、二人の距離が縮まっていないのに、征服者が強引に支配しようとするように、いきなり、告白する可能性がある。自分の高まった気持ちを押し付けたくて仕方がないのだ。もう苦しくて、自分の恋心を抑えられないのだ。そして、多分、フラれてしまうだろう。できるアドバイスは、恋する男子と距離を縮める努力をすべきだということだ。カップの6は、満月の夜に魔女が箒で空を飛んでいる様子が描かれている。例えば、一対一ではなく、グループで、ディズニーランドとか、USJとかの遊園地に行くような計画を立てたらどうだろう。そうやって、距離を縮めていくようにすべきだ。

と、まあ、こんな感じです。

中上級者の方は、これで終わりにしないで、このカードを使って、全く別の質問をしてみましょう。例えば、

質問2:私は、今、50代半ばすぎの会社員です。この先、もう出世する見込みはなさそうなので、早期退職して、お蕎麦屋さんをやろうかなあ、と考えています。うまく行くでしょうか?

出たカード:

現在→ペンタクル(金貨)の9、未来1→征服者(皇帝)、未来2→カップの6

<<テイジンの見立て2>>

現在は、真面目に会社にお勤めで、ペンタクルの9からは、ずっと勤勉にお仕事を続けていらっしゃったことがわかります。現状は、安定はしているけれども、あまり生活に変化がないので、脱サラして、事業を始めようというお気持ちなのは征服者のカードからわかります。大きな野心を持って、退職し、新たな運命を切り開いていけるように思います。お蕎麦屋さんは、駅の近く、街中の、人がたくさんいる場所がいいと思います。きっとうまく行くと思いますよ。ペンタクルの6からは、お店は、完全な純和風のお蕎麦屋さんにするのではなくて、蕎麦とワインとか、少し洋風のテイストを取り入れた、おしゃれなお店にすると女性のお客さんも増えて、繁盛すると思います。

こんな感じです。

こうやって、出来たら、次々に、質問を出して、自分なりのストーリーを作る、ということを練習としてするといいと思います。

誰か友達とか、家族とかと二人一組になって、一つの結果から交互に質問を出し合って5回ずつくらい、質問とリーディングの練習をするといいです。その際、カード本来の意味が気になったら、解説書をみてもいいですし、絵から想像できることに基づいてもいいです。

あまり、ガチガチに解説書の意味をとりすぎない方が上達が早いと思います。ポイントは、カードから受ける印象を大事にすることです。練習すれば、質問に対して、吉か凶かの判断はすぐにできるようになります。

以上、練習の仕方をお知らせしました。

次回は、もう少しカードを増やし高度な占い方を実際にお見せして、その際にポイントとなる事柄を解説しようと思います。