
6月29日午前11時53分、蟹座の7度で新月となります。
まずはいつものようにサビアン・シンボルからご紹介します。
蟹座7度のサビアン・シンボル
蟹座7度のサビアンシンボルは、「深海の潜水夫」です。
このシンボルは冒険心を表すとされます。人類の未踏のフロンティアは、外的な宇宙もそうですが、意外にも、地球の内部や深海に多くあります。こういった領域に挑む人間の冒険心をこのサビアン・シンボルは示しています。
また、人間の内的宇宙への冒険、潜在意識という深海へ潜り、その人の人間性の真実や能力、表層からは窺い知れない豊かな想像力や恐れを発見しようとする試みも、このサビアン・シンボルは象徴しています。
今回の星の暗示としては、人間の探究心、冒険心に光をあて、個人のレベルでも、潜在意識の探究とか、自己の内面の観察などを促しているように思います。
星々の配置から読み取れること
太陽、月が木星とスクエア(90度)
第9室のコンジャンクション(0度)になっている太陽と月は、第6室の木星とスクエア(90度)の凶座相をとっています。この3つの星は、本来吉星なので、大した問題は起きないかも知れません。
第9室は、海外の出来事を表します。太陽と月はどちらもとても影響力の大きな星ですから、海外で起きた少しのことでも、我が国への影響は大きいかも知れませんので油断はできません。
第6室は健康と雇用の部屋です。健康はやはり新型感染症、雇用については実質賃金の引き上げが話題になっていますよね。第6室に木星が入っていることは、新型感染症の拡大はまだまだ懸念されるところですし、実質賃金の引き上げも期待が大きいところでしょう。木星がこの二つについての暗示であるならば、海外を表す太陽、月と凶座相をとっていることによって、感染拡大の懸念は払拭できず、実質賃金の引き上げも難しいという結論にならざる得ません。ただ、先には希望があります。木星は比較的長期にわたって、この雇用と健康の部屋に留まり続けますので、他の星々との吉座相を取る時もありますから。今は、やはり、海外の事情、リリスも第9室にあるところから、我々庶民にはわからない事実、知らされていない事実もあり、健康や雇用の面では、難しい局面であることは間違いないと思います。
土星が火星とセクスタイル(60度)、水星とスクエア(90度)
現在、土星が、未来の部屋である第5室に位置しています。しかも土星は逆行中です。そして同盟関係、協調関係を表す第7室の火星と吉座相をとっています。土星は、制限や試練の星ですが、それが逆行することよって、制限緩和、緊張緩和の方向に物事を進ませる可能性があります。しかも、火星とセクスタイルという吉座相なので、火星のもつバイタリティ、実行力、現実変革力を伴う緊張緩和、制限緩和だと思います。
具体的なことは思いつきませんが、昨日、ロシア産の原油の価格に上限を設けるというような方向がG7サミットで打ち出されました。このようなことは将来に向かっては、より実効的な対策となる可能性があります。
水星と土星のスクエアも気になります。
水星は、第9室にありますので、これも海外の事情が原因になりそうです。水星は、情報、通信、通商、運輸などを表します。情報や通信との関係では、フェイクニュースや偽旗作戦に注意が必要です。また、通信障害、停電、大規模なオンラインシステムのダウン、ハッキングなども注意です。通商や運搬については、まだまだサプライチェーンの復旧までに至らず、物不足、物価高は続きそうだということだと思います。
火星と冥王星がスクエア(90度)
冥王星はトランスサタニアンの惑星としては最も遠く、影響力はそれ自体としてはそれほど大きくないですが、他の星々と一緒になって爆発的に物事を悪化させたり、変化させたりします。
火星は戦争の星ですから、これとスクエアになるということは、やはり、戦争を長期化、過激化、大規模化させるような方向に影響を及ぼすと思います。第4室は国内を表し、ここに冥王星がいることから、国内の停止中の原発を再稼働させようという議論が活発になってくることが大いに考えられます。
電力需給の逼迫の状態に背に腹は変えられないということでしょうか。ただ、これを早計に決めてしまうと、大地震などの大規模災害が発生したときに、フクイチの二の舞になってしまう覚悟は必要でしょう。また、そうなる可能性も十分に考えられます。
土星が天王星、ドラゴンヘッドとスクエア(90度)
未来や投資を表す第5室の逆行する土星と第8室ドラゴンヘッドがスクエアになっており、同じく第8室の天王星とドラゴンヘッドがコンジャンクション(0度)となっているので、これによって土星と天王星もスクエアと評価できます。
第8室は死と伝承、管理財産などを表します。あるいはマンディーン占星術では、税金、社会保障、国際金融なども表します。
ドラゴンヘッドは、カルマを表します。税や社会保障、国際金融などにおいて、日本はカルマ的な欠陥を背負っているのでしょうか?
税制については、直接税中心主義であったものが最近は間接税の割合が高くなっています。間接税は一般に逆進性が大きく、垂直的公平に問題があると言われています。また、一部の野党は、安倍政権から、法人税率の引き下げとバーター的に消費税の税率を上げてきたと主張しています。大企業、富裕層優遇税制だというわけです。
そして、消費税は、一部が社会保障の財源となっています。超高齢社会がどんどん進み、このまま社会保障関連費が増えていくとさらなる消費増税を行う必要も出てくるでしょう。
こういう状況が、カルマと言えばカルマなのかも知れません。
さらにアベノミクスの第一の矢として始まった、日銀の異次元緩和によって、円の信認は大幅に落ち込み、主要な諸外国の中央銀行が金融引き締めに動いているにもかかわらず、金融緩和を続けないと日本経済そのものが危なくなっているため、大幅な円安が生じているにもかかわらず、金融引き締めに動くことができない状況に陥ってしまいました。この機に乗じて、海外のヘッジファンドが日本国債の空売りを浴びせかけ、長期金利をあげようとしていますが、日銀はこれに必死に抵抗している状況です。これもカルマのせいかも知れません。
こういう状況に、さらに天王星が関係してきます。天王星は、大変革の星です。税制、社会保障、金融政策の為替面などに変革が生じる暗示があります。逆行中の土星とスクエアという凶座相をとっていることから考えると、なし崩し的に、日本の税制、社会保障、金融政策が大変革の波をかぶる可能性があります。何かのブラックスワンによって、日銀の債務超過、長期金利の急上昇、そしてついに日本国債のデフォルトということも、ひょっとしたら、まさかとは思いますが、現実となる日が近いのかも知れません。
私は、それは、大地震や富士山の噴火のような大災害だと思っています。天王星は天変地異をも表す星です。土星と天王星のスクエアについては大地震の警告をたびたび発してきました。しばらくスクエアは見られませんでしたが、今回は、ドラゴンヘッドを介してスクエアを作っています。大地震などの自然災害といえば、これこそカルマかも知れません。
どうぞ、備えを万全にお願い致します。食料、水、バッテリーなど確保しておいてください。
私もこの記事の最後の部分「私は、それは、大地震や富士山の噴火のような大災害だと思っています。天王星は天変地異をも表す星です。土星と天王星のスクエアについては大地震の警告をたびたび発してきました。しばらくスクエアは見られませんでしたが、今回は、ドラゴンヘッドを介してスクエアを作っています。大地震などの自然災害といえば、これこそカルマかも知れません。」の感覚があります。恐らく日本が抱え込んで離さないものや何かに対しての何かが起きても全然不思議ではないと思っています。現在が未来永劫続くわけでもないし、その方向性は極めて厳しいものではないかと思いますし、それが無ければ(望むと望まないとに係わらず)再生や未来は無いでしょう。日本人には覚醒は残念ながら内側からではなく外側からであり、外側からであるが故に、それが真の覚醒に至るのかも分かりませんが。ご注意有難うございます。そしていつもありがとうございます。
中尾さん
コメントありがとうございます。
日本の変化の原因は常に外圧とスクラップアンドビルドでしたね。
しかし、いつの世も、たとえ外部からのものであるにしても、一部の指導者というよりは、一般大衆が社会を変化させてきたのだと思います。一般大衆のエートスというのでしょうか、人々のある程度持続した想いが大きなうねりとなって日本を変えてきたのだと思います。
マッカーサーが昭和天皇の戦争犯罪を追及せず、たとえ形の上だけでも天皇制を存続させようとしたのはこの点にあるのでしょう。優れた指導者には、この大衆のエートスを感知できるのだと思います。
そして、このエートスは割とよく変化しているものかも知れません。それゆえに捉えにくく、しっかりと明確化できないものなのかも知れません。
では、現在の一般大衆のエートスとは何でしょうか?私は、現状に対する絶望を基礎付けるものだと思います。そして現実逃避です。現状が悲惨なことはウスウスわかってはいるのです。しかし、悲惨な現状を直視したくない、輝いているように見える一片にすがりついて、どんどん内向きになり、懐古的になり、ついに神国日本、大和民族、天皇陛下万歳というところに行き着くのでしょう。今の一般大衆の心の動きは、例えば、成金をたくさん生んだ大戦景気が忘れられずにもがいていた、金融恐慌、昭和恐慌期の日本と驚くほど似ています。つまり、バブルの栄光が忘れられず失われた30年をウカウカと過ごしてきた我々の世代以上の年寄り連中がちっぽけな既得権益の確保に汲々として現状変革しようとしなかったという点でそっくりです。現状に立ち向かう代わりに現実逃避して過去の栄光を懐かしみ、すがりつくのです。
しかし、世界史をちょっと覗いてみれば、同様の例はたくさんありますよね。ローマ帝国の栄光を復活させようとしたイタリア、ゲルマン民族の優秀性を強調したドイツ、大恐慌期には、フランス、イギリス、アメリカでさえ、こうした過去の栄光にすがりつく社会運動はザラにあったのです。
現在も、極右の台頭は、西側世界で話題になっています。フランス国民議会選挙における極右の大躍進はそのほんの一例でしょう。
さて、日本も他の西側世界も、一般大衆の現状への絶望、現実逃避、内向きで独善的なナショナリズムという点では共通しているように思います。こういう危険な可燃性のガスが充満している世の中で、海の向こうでは戦争が続いています。戦火が飛び火して、連鎖爆発が起きるのは時間の問題、エノクの予言が成就するのも時間の問題かも知れませんね。
前代未聞の6月中の梅雨明けも自然災害と言えるかも知れません。暑さますます厳しくなる候、どうぞくれぐれもご自愛ください。
いつも貴重な情報やご意見を頂きまして深く感謝しております。どうもありがとうございます。