不思議な映画3選

時間のある時にご覧になると興味深い不思議な映画を3つご紹介します。あまりに過激に怖いものというより、なるべく不思議な気分になるものを選んでみました。

1.バタフライ・エフェクト

2.サスペクト・ゼロ

3.美しき緑の惑星

1.バタフライ・エフェクト

中国で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐になる・・・
ほんの少しの初期条件の差が、時間的・空間的遠隔地で大きな変化を引き起こすというのがバタフライ効果です。これは、カオス理論を説明するためによく用いられる比喩ですが、これをテーマにした映画です。
内容はもちろん荒唐無稽なのですが、量子論における多元宇宙論的解釈と、人間の意識について日頃私が考えていることと合致していて、さもありなん、というふうに面白く観られました。ラストシーンは3パターンくらいあったらしく、DVDのほうには、その3つが収められています。

全米1位を獲得するほどにヒットしたので、続編が2つあります。

2.サスペクト・ゼロ

本ブログでも話題として取り上げている、リモートヴューイングにヒントを得た作品です。

ブログ中の記事では、エド・デイムズ少佐という人が、「ソーラーキルショット」、つまり、太陽フレアによる電磁パルスによって世界中の電気機器、発電所、人工衛星などが制御不能になり、現代文明は致命的な損害を受け、有害な宇宙放射線によって人類は絶滅の危機に瀕する、という予言をしていることをお伝えしています。

そして、この映画の中で、FBIのリモートヴューイングを指導している教官の役で、なんと、そのエド・デイムズ少佐本人が出演しています。ほんのチラッとですが。

そして、美人FBI捜査官として、あの、「マトリックス」の「トリニティ」役でおなじみのキャスリン・アン・モスも出てます。

ストーリーは、かんたんに言うと、昔、FBIの極秘プロジェクトとしてリモートヴューイングの実験が行われ、当時実験に参加していたリモートヴューワーがらみで、事件が展開していきます。連続殺人事件の捜査ですので、サスペンスタッチでスリル溢れたところもあります。

映画中では、リモートヴューイングをする場面もあり、イディオグラムというグニャグニャな線を描いてリモートヴューイングをスタートさせるところなんかは、とってもリアルです。

3.美しき緑の惑星

この映画は、不思議は不思議なんですが、全然怖くありません。1995年の映画ですが、ずーっと映画館での配給はなく、ちょっと自主上映したりはありましたが、一般公開されていませんでした。そっちの方が映画自体よりも、よっぽど怖いことです。

いわば、現代文明批判の映画です。文明批判ということは、現代企業、社会システム批判になるので、スポンサーがつかなくて、公開できなかった、もっというと、公開の妨害にあった、そういう意味で、非常にいわくつきの映画です。令和元年まで、DVDの発売さえ妨害されていたんですから。

映画を見ると、コメディタッチで、体制側が何をそんなに恐れているのか、と思うほど、どうということはないのですが、この映画の中の価値観が世界中の人々の間で一般的になれば、世界は変わるかもしれません。私も、「切断」されたくなりました。

美しき緑の惑星 公式HP

また、独断的な趣味で、ご紹介させて頂きますね。